私は長期投資はリスクもリターンも増大すると考えています。
実はこの話は結構複雑で手元にある本によると長期投資ならリスクは低下する派と長期投資ならリスクは増大する派がいるそうです。(確かにそんな論争を見たことがあるような)
そんな2つの派閥がある中で自身がどうしてリスクが増大する派になったのかですが、「リターンが5%、リスクが20%でモンテカルロ・シミュレーションを行うと…」とかそういう話ではなく、単純に投資期間が長くなればなるほど破局的なリスクに曝される可能性が上がるのは当然だと考えるからです。
今後1年以内に核戦争か巨大隕石で人類の文明が数段階後退すると言ってる人がいたら「頭がいっちゃってるのかな?」と思いますが今後50年以内とか言われると「もしかしたらそういう可能性もあるかもね…知らんけど」と思うわけです。
飛行機に乗り続けると墜落事故に合う確率は高まると言った方がわかりやすいかもしれません。
株式は資本主義社会が続く限り、長期的に見ればプラスのリターンを得られるとは思いますが核戦争や隕石の衝突等の破局的事態に直面した場合もそうなるとは言えません。
もっとも、そんな事態が起こることを想定して生きるのは不可能ですし、そうなったときにはお金なんて持っててもなんの意味もないでしょうから心配してもしょうがないんですけどね。
ちなみに破局的事態が起こらない状況であればモンテカルロ・シミュレーションよりリターンの中央値は高くなると思います。
例えば年率リターン5%、リスク20%の資産を100万円分、20年間保有した場合のシミュレーション結果はこのようになります。

平均的な場合だと185万円ですが、毎年5%のリターンで20年間保有した場合は約265万円になるのでシミュレーション上では多くの場合で期待しているほどのリターンが出せないことがわかります。
さらに元本割れとなる確率が23.7%もあるのには驚きました。
ですが、過去のデータでは株式インデックスを15年ほど保有したときの元本割れ確率が0になっていたり10年程度の保有期間でもかなりの部分でプラスのリターンを得られているわけで、どちらかというと今後も過去のデータの方に近いリターンを得られるのではないかなと思います。

株価の変動を解析していくと正規分布に近い形になりますが、まれに正規分布で想定するよりも遥かに大きな変動が見られます。
言うなれば「この鳥の大きさは平均15cm±3cmくらいだがたまに1m、ごくまれに3mくらいのやつもいる」という訳のわからない事が起こっているのです。
そんな状況下ですと「モンテカルロ法を行うと…」という話は一応の参考にはなると思いますが、まるまるシミュレーション通りになると思うのも違うのかなと。
また、経済や社会にはある程度の連続性があります。
戦争により多くの労働力を失い、多くの都市部が焦土と化した日本やドイツでも戦後は力強い復興を見せました。
都市が焼け野原になってもインフラを一から作っていくより再整備するほうが簡単ですし、労働力の多くを失っても国民の教育レベルが大幅に低下するというわけでもありません。
金融危機により売りが売りを呼ぶという負のフィードバックもありますが、一度築き上げられた社会や経済の成長はそう簡単には止まらないという正のフィードバックも同時に存在するのです。
人類の欲望(良い方にも悪い方にも)はまだまだ底が見えませんし、今後も資本主義社会の成長が続くことに賭けていきたいと思います。
実はこの話は結構複雑で手元にある本によると長期投資ならリスクは低下する派と長期投資ならリスクは増大する派がいるそうです。(確かにそんな論争を見たことがあるような)
そんな2つの派閥がある中で自身がどうしてリスクが増大する派になったのかですが、「リターンが5%、リスクが20%でモンテカルロ・シミュレーションを行うと…」とかそういう話ではなく、単純に投資期間が長くなればなるほど破局的なリスクに曝される可能性が上がるのは当然だと考えるからです。
今後1年以内に核戦争か巨大隕石で人類の文明が数段階後退すると言ってる人がいたら「頭がいっちゃってるのかな?」と思いますが今後50年以内とか言われると「もしかしたらそういう可能性もあるかもね…知らんけど」と思うわけです。
飛行機に乗り続けると墜落事故に合う確率は高まると言った方がわかりやすいかもしれません。
株式は資本主義社会が続く限り、長期的に見ればプラスのリターンを得られるとは思いますが核戦争や隕石の衝突等の破局的事態に直面した場合もそうなるとは言えません。
もっとも、そんな事態が起こることを想定して生きるのは不可能ですし、そうなったときにはお金なんて持っててもなんの意味もないでしょうから心配してもしょうがないんですけどね。
ちなみに破局的事態が起こらない状況であればモンテカルロ・シミュレーションよりリターンの中央値は高くなると思います。
例えば年率リターン5%、リスク20%の資産を100万円分、20年間保有した場合のシミュレーション結果はこのようになります。

平均的な場合だと185万円ですが、毎年5%のリターンで20年間保有した場合は約265万円になるのでシミュレーション上では多くの場合で期待しているほどのリターンが出せないことがわかります。
さらに元本割れとなる確率が23.7%もあるのには驚きました。
ですが、過去のデータでは株式インデックスを15年ほど保有したときの元本割れ確率が0になっていたり10年程度の保有期間でもかなりの部分でプラスのリターンを得られているわけで、どちらかというと今後も過去のデータの方に近いリターンを得られるのではないかなと思います。

株価の変動を解析していくと正規分布に近い形になりますが、まれに正規分布で想定するよりも遥かに大きな変動が見られます。
言うなれば「この鳥の大きさは平均15cm±3cmくらいだがたまに1m、ごくまれに3mくらいのやつもいる」という訳のわからない事が起こっているのです。
そんな状況下ですと「モンテカルロ法を行うと…」という話は一応の参考にはなると思いますが、まるまるシミュレーション通りになると思うのも違うのかなと。
また、経済や社会にはある程度の連続性があります。
戦争により多くの労働力を失い、多くの都市部が焦土と化した日本やドイツでも戦後は力強い復興を見せました。
都市が焼け野原になってもインフラを一から作っていくより再整備するほうが簡単ですし、労働力の多くを失っても国民の教育レベルが大幅に低下するというわけでもありません。
金融危機により売りが売りを呼ぶという負のフィードバックもありますが、一度築き上げられた社会や経済の成長はそう簡単には止まらないという正のフィードバックも同時に存在するのです。
人類の欲望(良い方にも悪い方にも)はまだまだ底が見えませんし、今後も資本主義社会の成長が続くことに賭けていきたいと思います。
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