ドルコスト平均法を行うとリスクが低減するという幻想を抱いている人が多いようです。

そういう人たちには申し訳ないのですが結論から言うとドルコスト平均法はリスクの先送りにしかなりません。

そもそもリスクとはボラティリティのことですから積み立てしてようが一括で投資してようがそんなのお構いなしに株価は変動します。

今1,000万円を投資するのと20年後に1,000万円を投資するのとでは曝されるリスクに変化はありません。

また、株式市場は短期的には良い悪いがありますが長期で見るとそれなりにプラスのリターンを得られています。

長期でそれなりのリターンを得るためにはなるべく早いうちから一括で投資をしなければなりません。

今あるリスク資産に投じることのできるお金をドルコスト平均法等で分散させることは積み立ての最終段階の相場次第で成績が大きく変わってしまうため非合理的なのです。

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ではドルコスト平均法に全くなんの効用もないのかというとそうとも言い切れないです。

運用を始めようと思い立ち、いきなり数百万円、数千万円という大金を株式や債券にぶち込むのは相当なメンタル強者でなければ難しいでしょう。

そんなときに多少時間を分散させて少しずつ買っていくことで値動きに対する耐性が付き、長期的な運用を行うことができるようになる可能性が高いです。

結局、投資をするのは人間ですから10年後や20年後に上がっていると信じて投資したとしても短期的に数百万円、数千万円の含み損となるとビビって売ってしまうこともあるわけです。

ですので、最初は値動きに耐える練習だと思って少額から買っていくのはそんなに間違った選択肢ではないのかなと思います。