一般的なサラリーマンのように会社にしがみついている人ほど人的資本を金融資産に変えていかなくてはならないと考えています。

自分の今年の年収は700万ほどと見込まれるので今後も定年まで同じ年収で推移し、割引率を5%と仮定すると現在価値は約1億円となります。(年金分は考慮していません)

これは当然のことながら大幅な昇給等がなければ年々減少していきます。

定年後は年金を受け取りますがそれで足りないようなら不足分をちょっとしたバイトなどしながら糊口をしのぐしかありません。

でも体にガタが来ている状態で働くのは想像するだけでも大変そうですよね。

テレビの街頭インタビューなどで高齢者が「薬を飲み続けながら生活のために働いている」と話しているのを見ると生きるってなんなのだろうという気持ちになります。

生涯現役などといえば聞こえはいいですが老人になってもお金がなく生活のために働き続けるなんて地獄でしかないですよ。

さらに、いま高齢者が担っているような仕事、例えばタクシーの運転手や警備員、清掃員などは私達が高齢になる頃にはかなり機械に代替されていると考えて良いのでよりハードな仕事か何らかのスキルを要求される仕事ばかりが残る可能性もあります。

働く意志があっても働き口がないというリスクは今以上となるやもしれません。

そんなこんなでかなり厳しい現実が待ち受けていますが、なるべく若いうちから倹約し、労働で稼いだ金を貯蓄するという単純作業の繰り返しをするだけでそこまで未来を恐れなくても良いという救いもあります。

低コストのインデックスファンドで間接的に世界中の大企業の株を保有できる時代ですから世界全体の経済成長が続く限りその恩恵を受けることができます。

吝嗇家になれというわけではありませんが、少なくとも収入に全く見合った生活を送る必要はあるでしょうね。

給料をもらった分だけ使うのではなくそこから少しでも金融資産に振り替えていくイメージで生活することで人的資本の減少分を緩和させていきたいものです。