インデックス投資ではマーケットの先行きを予測するのは無理という前提のもとでインデックスファンドを買って放置し、数ヶ月から一年に一回程度のリバランスくらいしかやることがありません。

同じインデックスファンドを購入している人であればパフォーマンスに差は出ません。

資産額で差をつけようとした場合は入金額を増やすかできるだけ若いうちから始めて少しでも長く保有するしかないわけです。

これって結構残酷な現実ですよね。

なぜかってインデックス投資というのは人生一発逆転の手段ではなく今の生活の延長にあるものだからです。

個別株投資ならフリーターがなけなしの100万円を握りしめて挑戦した結果、100人に一人くらいはあっという間に億り人になれたりしますが100万円でインデックスファンドを買って短期間で億り人になることは不可能です。

初期資金が数千万もあったり毎月何十万も入金できるようなお金に余裕のある人は皮算用であっても10年後、20年後にはこんなに増えているぞとホクホクできちゃうかもしれませんが、月に数千円〜1万円が精一杯という人からすると30年経っても大した額にはならないと知りげんなりしてしまうことでしょう。

そして、人生を変えるためには思い切りレバレッジをかけてFXや仮想通貨をトレードしたりボラのある新興株を売買するしかないという考えに至り、下手なトレードで少ない資金を枯渇させ、それを取り戻そうとどんどん博打的な取引を行って状況を悪化させていくのです。

一部界隈ではiDeCoとつみたてNISAくらいは枠を使い切って当然という風潮がありますが、世間的にはまだまだ少数派です。

自分の周りを見渡してみても企業型DCでインデックスファンドをちょろちょろと買ってるくらいの人はそこそこいますが証券口座を開設して投資をしている人はガクッと少なくなりますし「非課税枠は全て使ってさらに特定口座でも投資してるよ」なんて人は3%もいないのではと思います。

「毎月5万も投資信託を積み立てるなんて無理だよ…」という人のほうが圧倒的多数です。

そういう現実を見てみると毎月それなりに納得できるだけ積み立てができるというだけで非常に恵まれた人生を送っているのだという自信を持っても良いのかもしれませんね。